ノーベル平和賞のマララさん「女子教育の充実を」
子どもや女性の教育の権利を訴えてノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんがインタビューに応じ、「女子の教育を無視すれば経済に資する女性の潜在的な力を失うことになる」と述べて、女子教育の充実を強く訴えました。パキスタン出身のマララ・ユスフザイさんはイスラム過激派から銃撃を受けながらも子どもや女性が教育を受ける権利を訴え続け、2014年にノーベル平和賞を受賞しました。マララさんは24日、都内でインタビューに応じ、まず「世界で1億3000万人もの女の子が学校に通えずにいる」と指摘しました。そして「女子の教育を無視すれば経済に資する女性の潜在的な力を失うことになる」と述べて、各国の指導者に女子教育の充実に向けて投資を強化するよう強く訴えました。さらに世界各地で増加する難民に言及し、「住居や水、食べ物の支援と同じくらい教育は重要だ」として、難民の子どもたちの教育への支援を求めました。また日本にはG20大阪サミットの議長国として大きな影響力があるとして、「女性の問題を最重要課題として率先して取り上げ、各国を巻き込んでほしい」と述べて、期待を示しました。