子供は30人!京急沿線を暗躍した「ケタ外れの怪人物」木村荘平伝説
時は明治。日本の街に「電鉄」が次々と生まれていったのは、実は神社仏閣と、そこをとりまく「怪しい人々」のとんでもないエネルギーがあったからだった。羽田空港へ行くとき、京急電鉄を利用すると通過する「穴守稲荷」という神社にも、ワイルドな明治の実業家をめぐる秘話があった。知られざる日本近代のドラマを描いた好評書籍『電鉄は聖地をめざす』(講談社選書メチエ)から、穴守稲荷を"巨大聖地"に仕立て上げた「桁外れの奇漢」木村荘平をめぐるエピソードをおとどけする。