幼少期からの“暴力”コーチが奪う、日本人選手の尊厳と積極性
皆さんには、人生を決定づけた監督やコーチとの出会いがあっただろうか? あるいは、あなたのお子さんにはそのような存在がいるだろうか。日本のスポーツ界に目を向けると、哀しいかな確たる理論も持ち合わせず、未だに鉄拳を用いる指導者が存在する。的外れなコーチングや、軍隊的思考を押し付けるコーチの下で汗を流している若者は、自身が選んだ競技を心から愛せるだろうか。日々の練習に充実感を得られるだろうか。日本のスポーツ界は変わらなければいけない。『ほめて伸ばすコーチング』(講談社α新書)から一足早く、スポーツ環境の改善に役立つ提言を公開。