反ワクチン運動、ディープステイト陰謀論、議事堂占拠…そのウラでうごめく「クリスチャン・ナショナリズム」という思想の来歴をたどる
2021年1月、ドナルド・トランプ氏の支持者数百名が米連邦議会の議事堂を占拠し、世界中の注目を集めました。ところで、議会に乱入したこの群衆のなかには、「クリスチャン・ナショナリスト」と呼ばれる人たちが含まれていました。さらに、反ワクチン運動や、アメリカ政府が一部の人々(=ディープステイト)に操られているとする陰謀論にも、クリスチャン・ナショナリストは深く関わっているとされます。アメリカで存在感を増している「クリスチャン・ナショナリスト」「クリスチャン・ナショナリズム」とは、いったいなんなのか?
クリスチャン・ナショナリズムの出自を追った記事「トランプ信者の「議事堂占拠事件」、そのなかに紛れていた「クリスチャン・ナショナリスト」と呼ばれる人々の「過激な思想」」につづいて、国際関係や、世界の宗教動向に詳しい、跡見学園女子大学教授の小川忠さんが解説します。
(この記事は、『逆襲する宗教 パンデミックと原理主義』を抜粋・編集したものです)