ロシア人がトボロークにこだわる理由
私が好きなペストリーには、生地か詰めもののいずれかに必ずトボロークが入っている。おそらくロシア人なら誰でもトボロークが大好物だろう。これは、巨大なコンロでサワーミルクから作っていた古代ルーシでも日常的な食品だった。
19世紀までは、トボロークと「チーズ」は明確に区別されていなかった。トボロークが使われているすべての料理には、チーズが入っているとみなされていたからだ。だが、チーズの生産が高度に発達した19世紀半ばになると、トボロークはようやく別の食品と分類されるようになった。
今日、トボロークを使ったレシピは、伝統的なものから現代的なものも含めて何百種類もある。ここでは、ペストリーにトボロークを使う、オリジナルで簡単なバリエーションのレシピを3つご紹介しよう。
トボローク入りのクリーミーなザペカンカ
これはとても簡単に作ることができ、一番おいしい朝食の一つで、エネルギーたっぷりなので一日をいい気分で過ごすことができる。
ヴィクトリア・ドレイ
材料:
トボローク、200g サワークリーム、100g 卵、1〜2個 セモリナ、大さじ2 砂糖、大さじ2 バター、小片 塩、一つまみ バニラ、一つまみ
作り方:
1. サワークリームを2つの等しい量に分ける。セモリナを片方のサワークリームに入れ、15分ほど発酵させる。
2. 次にトボローク、卵、砂糖、バニラ、塩とサワークリームをセモリナとボウルで混ぜ、よくかき混ぜる。
3. ベーキングパンにバターを塗り、セモリナ粉を軽くまぶす。生地をパンに入れ、残りのサワークリームで表面を覆う。180°Cで30〜40分ほど焼き、冷ましてからコンデンスミルク、サワーミルクやベリーと一緒に盛り付けする。
調理時間:45分
トボロークボールのケシソースかけ
これは短時間で簡単にでき、家族やお友だちに素敵なデザートをご馳走するのにぴったりだ。濃厚なポピードレッシングがかかったこれらのクリーミーなボールを食べれば、誰でも顔がほころぶことだろう。
ヴィクトリア・ドレイ撮影
生地の材料:
トボローク、200g 大きめの卵、1個 砂糖、大さじ2 膨らし粉の入っていない小麦粉、大さじ3〜5 ベーキングソーダ、一つまみ 塩、一つまみ バニラ、一つまみ 揚げるのに使う油