北方領土交渉でロシアに傾倒しすぎる「安倍外交の危うさ」
今年6月、ロシアのプーチン大統領が再び日本へやってくる。安倍晋三首相との日露平和条約交渉はどれだけ前進するのか。そして、果たして北方領土は返ってくるのか?その答えを探るには世界地図の上下をひっくり返すようにして、物事をロシア側から見る必要がある。ロシアは何を考え、どう動くのか。毎日新聞モスクワ特派員として2013年秋から17年春まで現地でプーチン政権をウオッチし続け、昨年末『ルポ プーチンの戦争』を著した真野森作記者が、中長期的な視点から読み解いてみた。